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正平調
2011/09/08
人は自分の力ではどうすることもできない出来事に遭遇したとき、無意識のうちに空を見上げるのかもしれない。いろんな感情を胸に抱きながら、ただ天を仰ぎ見るのかもしれない◆少し前になるが、1959(昭和34)年の伊勢湾台風から50年を前に、当時の新聞記事や記録を読みあさったことがある。その中に空を見上げる少女の姿があった。大人たちの救出活動のそばで、悲しそうに空を見ていた。白黒の写真だったが、雲は一つも写っていなかった◆昨日、久しぶりに抜けるような青空が広がった。入道雲もうろこ雲もない、どこまでも青い空だった。見上げながら、この空がつながるいろいろな場所に思いをはせる。東北に、そして奈良や和歌山の山あいの町に◆台風12号の被災地では、自衛隊や各地の警察、消防の協力を得て不明者の捜索や道路、水道などの復旧作業が続いている。地元では泥かきや給水のボランティア活動も始まった。その様子をとらえた写真が昨日、届いた。そこに、抜けるような青い空が写っていた◆作業の手を休め、汗をぬぐいながら空を見上げた人もいただろう。大切なものを失って何も手に付かず、ぼんやりと空を見上げた人もいただろう。それぞれの目に、あの空はどう映っただろうか◆「地と水と人をわかちて秋日澄む」(飯田蛇笏)。つながる空と澄んだ秋の空気に、被災地の悲しみが混じっている。胸いっぱい吸い込む。

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2011.09.08 Thu l メディアリテラシー l top
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