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http://www.kobe-np.co.jp/seihei/0004442352.shtml

正平調
2011/09/06
一晩中、ドーンと何かがぶつかって家が揺れ続けた。外は濁流で逃げることもできない。台風12号の死者・行方不明者が20人以上となった和歌山県那智勝浦町の住民は恐怖の夜を過ごした◆夜が明け、外を見て驚いたことだろう。集落の中を川が流れていた。激流が家々を押し流していた。深い谷を縫って流れる各地の川が龍(りゅう)のように暴れた◆濁流の映像を見て7年前の台風23号で決壊した但馬の円山川支流の光景を思い出した。えぐった川底の凸凹に沿って波打ち、猛スピードで流れて行く。それは龍がうねるイメージそのものだった◆今回の台風で、龍を暴れさせた一因は森の崩壊だったとみられる。根元の土ごと川に滑り落ち、流路を変えさせたことが、映像から見て取れる。近年の豪雨災害では、雨の強さの方に目がいくが、忘れてはならないのが森林の荒廃だ◆細い木が密集する森の中は真っ暗で草は生えず保水力はない。そんな森に大雨が降ると雨水が川に一気に流れ込み洪水を起こす。こんな場所が増えている。避難のあり方や川の防災とともに山の問題は避けて通れない時に来ている◆急峻(きゅうしゅん)で雨が多い日本では、時折暴れ狂う龍とどう向き合うかが国を治める基本だった。かつての乱伐と反対に、今は手入れ不足で木が茂り過ぎたことが龍の出現する原因だ。龍を暴れさせないために、木を切って使うことで健康な森を育む営みを取り戻さねばならない。

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2011.09.06 Tue l メディアリテラシー l top
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