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http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20110905_01.htm

河北春秋 「釣った魚は海に返してはいけない」。魚を海に放すよう父親に言いつけられた子どもたちを老漁師が諭す。詩人・藤井貞和さんのエッセーにあるエピソードだ▼浜の暮らしは、古事記や風土記以来の「千年、二千年の知恵」に貫かれていると藤井さんは記す。生き物は自然に返すなどという都市生活者のやわな自然観は、きっぱりと否定される

 ▼三陸の漁師たちも、そうした知恵を生きてきた。自らの身を危険にさらし海と向き合う。だからこそ許される獲物である。「育てる漁業」の時代でも「自分の力で稼ぐ」ことに変わりはない▼宮城県女川町の復興計画が、離島・半島部の漁村集約化を見送った。浜に寄せる住民の強い愛着や誇りに配慮した結果という。優れたプランであっても、そこにある共同体や暮らしのかたちを壊しては元も子もない。計画を立てる側も、浜の生き方を知っている

 ▼宮城県の水産特区構想の導入時期は、次の漁業権更新期に当たる2013年以降とされた。議論の時間を確保しようという配慮。村井嘉浩知事は漁業者との話し合いを重ね、円満解決を目指すという▼結論だけでなく、協議の過程でも浜の暮らしへの誠意と敬意が重要な鍵を握る。立ち上がろうとする人たちの志をどうくみ取るのか。知恵と意地の折り合いを待ちたい。

2011年09月05日月曜日
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