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http://www.kobe-np.co.jp/seihei/0004429647.shtml

正平調
2011/09/02
「サンタ・マリアはきれいに保存されていますか」。東日本大震災の津波に見舞われた岩手県大船渡市で、こう尋ねられた。神戸市のメリケンパークに保存されている帆船のことである◆全長32メートル、120トン。19年前、コロンブスの新大陸発見500周年を記念する一大イベントとして当時の帆船を復元し、スペインから10カ月かけて神戸にやって来た◆実際にコロンブスが到達したのは西インド諸島だったが、その船出は13世紀の冒険家マルコ・ポーロの著書「東方見聞録」が導いた。そこで紹介された「黄金の国ジパング」、つまり日本を目指した航海だったと、イベントでは見立てたのである◆当時、東北地方は金の世界的な産地だった。その玄関である大船渡がコロンブスの最終目的地だったと想定すれば歴史のロマンが広がる。大船渡市はそう考え、地域の活性化につなげようと、官民挙げて招致運動に取り組んだ◆サンタ・マリア号はその縁で、大船渡にも寄港したことがある。歴史的にコロンブスとは縁遠い神戸での保存が決まったのは、神戸市が積極的にイベントに関わったからだが、大船渡には今も熱い思いを寄せる人がいる◆この船が神戸に来た経緯を知る人は、今はもう少なくなった。船体には傷みもあるが、復興という長く厳しい航海に挑むシンボルにできないものだろうか。東北の思いに応える知恵を絞れば、被災地との絆を強めることになる。

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2011.09.02 Fri l メディアリテラシー l top
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