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【編集日記】(9月2日付)

 わが国固有の樹種であるヒノキ、そしてスギなどの針葉樹は寿命が長く、千年に達するものも少なくない▼樹木の年輪は、幹が成長するときの「履歴」を表しており、調べると生育地の気候や環境の変化などを知る手掛かりが得られる。老木であればあるほど、遠い昔の”出来事”も記録としてとどめていることになる▼過去の気候を調べ、将来を予測するため、木の”記憶”を読み取るのが「年輪年代学」という学問。静岡県では埋没木の年輪で記録にも残っていない平安時代初期の富士山の噴火が分かった(「檜(ひのき)・ものと人間の文化史」法政大学出版局)▼その記憶は気候の変化だけではない。樹齢150年の木曽ヒノキの年輪の中の放射性同位炭素を測定したところ、1950年代から60年代にかけて世界で行われた核実験の痕跡もしっかり残され、生物に影響を与えていることも証明された▼東京電力福島第1原発事故で県内は放射性物質で汚染されてしまった。県外に避難している人も、県内に残ることを選んだ人も不安な毎日を送ることに変わりはない。安全な土地に戻すためには除染が欠かせない▼第1原発から放出された放射性物質は当然、県内のさまざまな樹木にも取り込まれ、記憶として刻まれているだろう。長生きのヒノキやスギは後世の人々に県民の苦しみも伝えることになる。
 
  福島民友新聞
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2011.09.02 Fri l メディアリテラシー l top
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