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正平調
2011/08/31
ツクツクボウシの声を聞いた。秋風が立つと鳴き始めるセミだという。日中は蒸し暑いが、吹き抜ける風はさわやかだ。夜は虫の音が聞こえるようになった◆8月がきょうで終わる。「節電の夏」が過ぎ去ろうとしている。原発の再稼働は今もめどが立たない。安全神話が崩壊し、二重三重の厳しいチェックは当然だが、電力不足をどうやって乗り切るか。試練の夏でもあった◆こまめに照明を消し、電源を抜く。テレビの明度を落とす。家庭でもあれこれ工夫した。工場は操業を週末に振り替えるなど、電力消費のピークを避ける努力を重ねた。15%節電は達成できなかったかもしれない。ただ、社会を挙げて取り組んだ成果はあったのではないか◆むしろ驚いたのは、火力発電所などでもトラブルが多いことである。ヒューズが切れ、配管が壊れ、ボイラーから蒸気が漏れる。肝心な時に運転が止まる。保守点検の不備だろうが、原発なら安全にかかわる問題だ◆そもそも電力供給の仕組みが盤石ではないことが分かった。それだけでも教訓と思いたい。今から冬場の電力を案ずる声もある。だが消費を3割減らしても、1980年代後半のレベルに戻るだけという。知恵を絞る余裕はまだある◆「つくつくぼうしつくつくぼうし斗(ばか)りなり」。正岡子規が詠んだ大合唱にはまだほど遠いが、慌ただしかった夏を振り返る気分になる。少しでも猛暑の疲れが取れればいい。

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2011.08.31 Wed l メディアリテラシー l top
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