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 第2次世界大戦の末期、旧東ドイツのエルベ川に架かる橋で、米ソの兵隊が握手しようとしている写真がある。これにまつわる歴史の裏面を「戦後50年 決定的瞬間の真実」(文芸春秋社)で知った
▼両大国間には、戦後の覇権をめぐる緊張と思惑が交錯していた。一方で、ドイツという共通の敵を攻めている。両軍が近接する前線では、部隊同士が遭遇することもあった。互いに頼もしい友軍に見えたかもしれない。握手の写真もそんな一枚で、兵士の表情には、いっときの安堵(あんど)感が漂う
▼しかし、この写真が実はカメラマンの“やらせ”だった。握手は実際にあったことだが、現場に居合わせなかったカメラマンが「再現を」と懇願し、撮影したという
▼民主党の新代表に野田佳彦氏が選ばれた。5候補が立ち、決選投票にもつれ込む乱戦だった。選挙後、菅直人首相を加えた6人が壇上で固く握手した。野田氏が就任あいさつで語った「ノーサイド」が実現できるかどうか
▼世間では、代表選前から「民主党の最大の課題は結束である」と語られていた。政策以前に「仲良くしよう」というのだから、今後が心配になるのは当方だけではあるまい。「握手はやらせでした」では困る
▼米ソの兵士の写真は、平和の象徴として世界中に広まった。が、手のぬくもりも消えぬ間に、東西冷戦の時代がやって来る。民主党の握手の場面は、政治の安定を予言するものであってほしい。まずは大震災の復旧・復興、原発事故の確実な収束だ。民主党は闘うべき相手を間違えてはならない。
新潟日報2011年8月30日
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2011.08.30 Tue l メディアリテラシー l top
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