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http://www.kobe-np.co.jp/seihei/0004412777.shtml

正平調
2011/08/28
「来月の終わりには稲刈りができそうです」。電話から聞こえる太田俊治さんの弾むような声を聞きながら、そよ風に揺れる稲穂を思い浮かべた◆太田さんは宮城県石巻市の専業コメ農家だ。食味に優れた「ササシグレ」や、ふくよかな酒になる「亀の尾」などを手掛ける。この酒米の品質のよさに注目し、地域の仲間数人と13年前から栽培を続ける◆11ヘクタールの田んぼは沿岸部から7~8キロ離れている。だが、東日本大震災による大津波は旧北上川をさかのぼり、さらに農業用水路を伝って太田さんの田んぼにも押し寄せた。真水だと思っていたが、乾いてくると土が白っぽくなった◆塩分が多すぎると、作物は水不足になり、養分をちゃんと吸収できなくなる。代(しろ)かきを繰り返すなどして塩分を取り除いたが、田植えは例年より3週間も遅れた。それでもしっかりと根を張り、今では背丈が1メートルを超えて、もみが日ごとに膨らんでいるそうだ◆大震災が農業に与えた影響は、計り知れない。浸水や流失の被害を受けた農地は6県で2万4千ヘクタールもある。原発事故の影響で、早場米からセシウムが検出された例も報告されている◆太陽の光や豊かな大地があってこそ農業は成り立つ。東北の農業を再生するためにも、「太陽エネルギーを活用し、地球に負荷をかけない暮らしにしないと」と太田さんは語る。自然の豊かさ、ときに怖さとも向き合うその姿にこちらが励まされた。

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