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http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20110828_01.htm

河北春秋 震災の後、初めて舞ったのは2カ月半後だった。舞台は傷だらけの役場の入り口、ブルーシートが背景幕の代わり。地域の人々が祈るように見つめた▼石巻市雄勝に室町時代から伝わる雄勝法印神楽。保存会員25人の大半が津波に家を奪われ、会長は行方不明のままだ。わずかに残った衣装や面を集め、沈む心を奮い立たせて前を向く気迫の舞だった

 ▼雄勝には15の集落ごとに神社があり、神楽は春に秋に集落を巡って催される。津波はその舞台をごっそりさらっていった。国指定重要無形民俗文化財の貴重な神楽は今、危機を乗り越えようと懸命だ▼「祭りはコミュニティーを結合させる装置だ」と宗教学者の山折哲雄さんは言う。「神楽の多様性は地域性の自己主張だ」とも。地域の再生に、土着の文化が果たす役割は大きい

 ▼どの集落にも運べる移動式の仮設神楽舞台をつくろう。そんな応援プロジェクトが始まった。手を組むのは仙台高専建築学科やせんだい演劇工房などの有志。「宮城の木材を使い、いろんな人が関わって」と10月の完成を目指す▼「今は皆、きょうを生きるのに必死だけれど、気付いた時、そこにあったはずの文化が失われていたなんてことにならないように」。雄勝の神楽師の言葉は、被災地で民俗芸能を担うすべての人の思いだろう。

2011年08月28日日曜日
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