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http://www.sakigake.jp/p/column/hokuto.jsp?kc=20110823ax

北斗星(8月23日付)
 日本の新幹線が中国の改革開放路線に強烈なインパクトを与えたというのは、よく知られた話。1978年に初来日した中国の最高実力者・小平氏は新幹線に乗った際、「風のように速い」と絶賛しながら自国の経済発展を誓った

▼以来中国は高速鉄道網の整備を強力に推進。日本やドイツから技術を取り込みながらも「自前技術による国産」と言い続け、2007年にはついに中国版新幹線「和諧(わかい)号」が運転を始めた

▼開業して間もなく、北京—天津間の和諧号に乗る機会があった。ホームや車内のアナウンスはほとんどなく、始発駅なのに座席に散乱したごみもそのまま。猛スピードで列車が疾走する中、乗客に対する配慮不足もあってどこか不安を感じた記憶がある

▼死者40人を出した中国浙江省の高速鉄道事故から、きょうで1カ月。鉄道省当局の隠蔽(いんぺい)体質が浮き彫りになり、原因もプログラムソフトの欠陥という人災であることが判明。中国政府は「世界最速」という看板を下ろさざるを得なくなった

▼トップダウンによる国家プロジェクト、つぎはぎ技術、そして隠蔽体質—。事故が起きた背景を考えると、どきりとする。日本の原発の軌跡とほぼ同じではないか

▼反原発の立場で論陣を張った科学者の高木仁三郎さんは「原発事故はなぜくりかえすのか」(岩波新書)でこう説く。作業能率が落ちてもいいから、人間が安全に生きられる視点で技術を考えることが真の安全文化の構築につながる—と。正論だろう。

(2011/08/23 09:37 更新)
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2011.08.23 Tue l メディアリテラシー l top
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