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 新潟市内の駅弁業者が大正時代の商品を再現したものを食べたときのことである。ふたを取ると、裏にご飯粒が付いている。「懐かしい」と感じた。昨今の駅弁の容器はご飯が付きにくい工夫がされているからだろう
▼割り箸でこそげ落としながら、久しぶりに亡き祖母の顔を思い出した。茶わんに残ったご飯粒にうるさかった。「お百姓さんに悪い。きれいに食べなさい」。あれから何十年。不出来な孫で、言いつけを守ってきたかどうか心もとないが、食べ残しに敏感になったことだけは確かである
▼県内でも新米を対象にした放射性セシウムの検査が始まった。今のところ検出されていない。繰り返しになるが、大騒ぎは禁物である。仮に検出されたとしても、数値の意味を冷静に考えなければならない。そのためにも、正確で迅速な情報提供が大切だ
▼お笑い芸人「Jaaたけや」さんの歌「ありがとうお米」にこんな歌詞がある。「お米の価値プライスレス」。そう、値段は付けられない。高いからといって食べないわけにはいかないし、安いからといって粗末に扱えるものでもない。コメが主食の私たちには特別な存在なのだ
▼だからこそ、農家の気持ちを考えるといたたまれない。本来であれば、汗を流した分だけの充実感を胸に、刈り取りに励むことができるはずだった。それが不安と隣り合わせの秋を迎える
▼いま私たちにできることは、これまで以上に一粒一粒に感謝しながら口に運ぶことぐらいだろうか。こんなときだからこそ、祖母の小言が胸に染みる。
新潟日報2011年8月22日
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2011.08.22 Mon l メディアリテラシー l top
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