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http://www.kobe-np.co.jp/seihei/0004394616.shtml

正平調
2011/08/22
博物学者の大上宇市が、たつの市新宮町の自宅近くの山中で見つけた陸貝は、米国に送られ、新種と認められた。今から約110年も前のことである。播磨の名を冠し「ハリマキビ」と名付けられた貝はカタツムリの仲間で、森の落ち葉の下に生息する◆その標本が他の貝とともに米国から里帰りした。大上の業績をたどる企画展の目玉として、たつの市埋蔵文化財センターで展示されている。1ミリにも満たない貝を見ていると、よくもこんな小さな貝を見つけられたものだと感心する◆大上は貧困の中、故郷の新宮町篠首地区で独学で研究を続けた。研究対象は、植物、昆虫、魚、キノコ、気象…と実に幅広い。兵庫と岡山の県境付近にのみ自生する低木のコヤスノキを発見し、植物学者の牧野富太郎がこれを新種として発表したことはよく知られている◆「播磨の(南方熊楠」とも称され、研究成果は数百冊にも上るが、生前に出版されることはほとんどなかった。採取した貝類の標本は散逸し、国内では神奈川県内に残るだけだ◆企画展の準備を進めるセンターがハリマキビの標本の所在を知ったのは偶然だった。大上の故郷へ陸貝を探しに来ていた研究者から、米国の自然科学アカデミーにあるのではと知らされたのである◆大上はこう書き残している。「著書や標本を虫干しを兼ねて展示でもしてくれればありがたい」。今年は没後70年。不思議な縁を感じる。

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