上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
http://www.iwate-np.co.jp/fudokei/2011fudokei/m08/fudo110822.htm

風 土 計

--------------------------------------------------------------------------------
2011.8.22

 東日本大震災をめぐる立場は、人それぞれによって異なる。被災者の中でも、肉親や友人をなくしたかどうか、失った財産がどうかによって差があるだろう

▼自分がどのような立ち位置にあるのか理解しておくことは、関わり方の手助けになる。精神科医宮地尚子さんの近著「震災トラウマと復興ストレス」(岩波ブックレット)は、関係性を分かりやすく解説している

▼提示するのは、山の中央をくりぬいた形の「環状島」モデル。震災に当てはめると、内海に犠牲者、内斜面に被災者、尾根を隔てて外斜面に支援者、外海に傍観者がいる。島には「風」も吹く。お互いを近づけたり、かき乱したり。悪い風を和らげる心配りも必要だ

▼心の傷を負っているのは被災者だけではない。メディアを通して目撃しながら、何もできない無力感によっても生じる。そして大震災では多くの国民が痛みを共有し、一体感に包まれていた。遠くで心を痛め、復興を願う人も、広い意味で支援者だ

▼京都の大文字騒動は、そんな一体感が裏切られた感覚を被災地にもたらしたのではないだろうか。立場が違っても心を寄せ合っていたと思っていたのに、遠く傍観の沖へと離れてしまったのか-と

▼原子炉から漏れ出した放射能は、お互いの心を視界不良にさせている。見晴らしのいい島を取り戻したい。

関連記事
スポンサーサイト
2011.08.22 Mon l メディアリテラシー l top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。