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8月19日(金)(8/19 07:37)

 水ぬるむ季節、川を渡る風は、まだ肌に冷たいが、水面にきらめくのは間違いなくやわらかな日の光である。「遠州天竜舟下り」は毎年、3月半ばすぎ、春の訪れとともに始まる。炎暑の夏はほおにかかるしぶきが心地よく、秋は川岸の紅葉が絶景だ

▼観光向けに天竜舟下りが行われたのは、1912年(大正元年)に英国王室のコンノート公が舟で下ったのが始まりといわれる。天竜川は江戸時代から水運が盛んで、木材などをいかだで運んでいた。船頭の巧みな操船技術もいかだ乗りの伝統が息づいているのかもしれない

▼ベテランの船頭が本紙で語っている。天竜舟下りは「癒やし系の川下り」だと。木々の色や鳥のさえずり、櫂(かい)のきしむ音などをのんびり味わってほしいと言う。比較的緩やかな流れが多いということだろう。今年も新人の船頭6人がデビューしたそうだ

▼その天竜舟下りで、客と船頭23人の乗った船が転覆し、2人死亡、3人行方不明の惨事となった。しばしの涼を求めて乗船した人たちが多いだろう。突然の悲劇に見舞われた家族の無念を思えば言葉もない。川下りで一体何が起きたのか

▼運営する天浜鉄道によれば、船が渦に巻かれて岩壁に衝突、船尾から浸水した。現場は川下りの中では、最も流れの速い場所だという。穏やかな日になぜ操船ミスが起きたのか。船頭の技量や川下りコースの安全性を普段どう点検していたのか気になる

▼「救命具さえ着けていれば」。遺族の声が紙面に載った。船頭は着用義務づけの子どもにも着用を促さなかったという。天竜川の川下りには自然の懐に包み込まれるような雰囲気がある。ただし「癒やし系の川下り」も、安全あってこそである。



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2011.08.19 Fri l メディアリテラシー l top
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