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正平調
2011/08/18
いつだったか、神戸日豪協会の人に薦められてオーストラリアの国民的作家といわれるヘンリー・ローソンの作品を読んだことがある。日本でいえば、夏目漱石のような存在だと聞いた◆中に「帽子回し」というタイトルの短編があった。誰かが困っていると、自分の帽子を回してカンパを集める男が主人公だ。「メイトシップ」と呼ばれるオーストラリアの助け合い精神の原点に触れ、読み終えて優しい気分になる一編だった◆オーストラリアは日本人にとって親しみを感じる国の一つだ。毎年多くの人が観光に訪れ定年後の長期滞在先としても人気が高い。神戸出身のジャーナリスト兼高かおるさんは西オーストラリア州の州都パースがお気に入りで、「世界で一番住みたい街」に挙げている◆終戦の日をはさみ、本紙朝刊にオーストラリアの人たちが度々登場した。連載「俘虜記(ふりょき)」で取り上げた元捕虜たちだ。日本の捕虜になった約2万2千人のうち、3人に1人は収容所で亡くなった◆連載の中で「元戦争捕虜と親族の会」の男性がこう言っている。「どんな小さな町にも日本の捕虜になった人がいる。オーストラリアの第2次世界大戦は対日戦争だ」◆そんな心情を、どれだけの日本人が知っているだろう。オーストラリアは白豪主義を捨て多文化国家に変わった。過去を見つめ、相手の気持ちを推し量る。そして、心から帽子を回し合う仲間になりたいものだ。

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