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8月13日(土)(8/13 07:47)

 盆と正月が一緒に来たよう、とはうれしいことが重なるたとえだ。盆休みには日ごろ「古里なんて」と、ツッパリ気味の若者もいそいそと里帰りする。孤立した社会が広がる中で、しばし心地よい古里に身を置き、自身の“根っこ”を確かめておきたい。どこかにそんな気持ちがあるのかもしれない

▼しかし今年ほど、さまざまな思いが交錯するお盆もない。東北地方には巨大津波に家族や財産など大切なものをすべて奪われ、3・11以降、時間がストップしたままの被災者も少なくなかろう

▼74人もの児童が死亡・行方不明となった宮城県石巻市の大川小では、校舎からやや離れた田んぼで、重機を使って泥の中を探る親たちの姿があった。わが子を捜すため重機オペレーターの資格を取ったと、先日の本紙にあった。「早く家に帰したい」。いちずな思いはいかばかりか。痛切な盆休みである

▼コメや肉牛の放射能汚染を心配する農家は盆休みといっても、心中穏やかではないはずだ。県内では既に早場米の収穫作業が始まり、放射性物質の検査で「安全」を確認したコメが次々出荷されている。穂が充実し、作柄は上々だそうだ

▼「お盆に帰省する人たちに食べさせてあげたいから」。以前、農家から聞いた早場米づくりの理由である。新米はきょう辺りから店頭に出回るという。安全でうまいコメがお盆に間に合った。農家の笑顔が黄金色の稲穂と重なる

▼東北の稲作農家は眠れぬ夜が続いているのではないか。穂は徐々に重みを増し、収穫期が近づく。検査で暫定規制値を超える放射性物質が検出されれば出荷できない。日本はみずみずしい稲穂満ちる瑞穂の国だ。笑顔の稲刈りを祈らずにはいられない。

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2011.08.13 Sat l メディアリテラシー l top
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