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http://www.at-s.com/news/detail/100052518.html

8月12日(金)(8/12 08:25)

 昔、楚の国に矛と盾を売り歩く商人がいた。矛を売るときは「どれほど堅い盾でも貫いてみせる」と強調し、盾を売る際には「どんなに鋭い矛でも止める」と宣伝した。居合わせた客の1人が「では、その矛で、その盾を突いたらどうなるのかね」と聞いたら、商人はぐうの音も出なかった

▼中国の故事に基づくご存じ「矛盾」だ。もちろん論理的に合わないという意味である。原発を推進する立場の経済産業省に、原子力の安全規制を担う原子力安全・保安院が所属している現状はまさにこの言葉がふさわしい

▼原発推進の矛と原発規制の盾を同じ組織が取り扱っている。中央省庁再編で保安院が新設されたとき、原子力推進派の官僚は「お巡りさんと泥棒が一緒にいる状態がいいんじゃないか」と言ったそうだ。「矛盾」承知の再編でもあったろう

▼東京電力福島第1原発事故が悪化の一途をたどったのも、矛盾した組織が欠陥をさらけ出したためではなかったか。政府は原発規制官庁の独立性を求める国際原子力機関などの要請を受け、保安院と内閣府原子力安全委員会を統合して新設する「原子力安全庁」を環境省の外局とする方針を固めた

▼経産省からの独立を重視したという。ただ、その環境省も温暖化対策の担当官庁で、二酸化炭素(CO2)を出さない原発については肯定的な立場にあり、独立性には疑問がある

▼原発事故から5カ月が過ぎたが、放射能汚染の影響は止まらない。福島県では体内被ばくを避けるため多くの子どもたちが県外に去った。本来なら古里の海や川で遊びに夢中の夏休みだろう。こんなことが2度と起きないよう、原発の安全規制に「矛盾」があってはならない。

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2011.08.12 Fri l メディアリテラシー l top
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