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http://www.sakigake.jp/p/column/hokuto.jsp?kc=20110812ax

北斗星(8月12日付)
 崩れ落ちた家屋のがれきの中から息子の手だけが出ている。助けようにもがれきはびくともしない。迫る炎。「お父さん、早く逃げて」。なすすべもない父親は、息子を置き去りにせざるを得なかった—

▼都内で先日、東日本大震災の復興構想会議議長を務める五百旗頭(いおきべ)真さんの講演を聴く機会があった。この親子の凄絶(せいぜつ)な別れは、自身も被災した16年前の阪神大震災の時に起きた無数の悲劇のうちの一つという

▼当時の体験も踏まえ、五百旗頭さんは災害発生時の初動態勢や復興に被災地の思いを反映させることがいかに大切かを強調。苦境に陥った時に日本人が発揮してきたという「再生バネ」を、現在の復興でも存分に生かさなければならないと訴えた

▼確かに、五百旗頭さんが例示するように日本の再生バネは強力だ。大和朝廷時代に朝鮮半島の白村江で唐・新羅軍に日本・百済軍が大敗した後、幕末に黒船来航によって開国した後、そして太平洋戦争後—といずれも驚異的なバネを利かせて日本は再起を果たしてきた

▼しかし、現実はどうだろう。復興における政治的なリーダーシップの欠如は、とても阪神大震災の教訓を生かしているとは思えない。国民のパワーを結集できなければ、跳ね上がるためにバネを縮めることすらできないのではないか

▼大震災から既に5カ月が過ぎた。被災者にとって、いま何より必要なのは復興のスピードと政治への信頼だろう。大切なバネをここで伸び切らせてしまってはいけない。

(2011/08/12 09:41 更新)
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2011.08.12 Fri l メディアリテラシー l top
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