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http://www.kobe-np.co.jp/seihei/0004356287.shtml

正平調
2011/08/11
ちょっと変わった「昆虫標本」を見せてもらった。知人が開く学習塾に、小学3年生の男の子が持ってきた。夏休みの宿題である◆スケッチブックのような青い冊子を開くと、色鉛筆で描いた虫の絵の横に漢字が書き入れてあった。「青歩行虫(あおおさむし)」「精霊蝗虫(しょうりょうばった)」「金★(かなぶん)」。さらに「七星瓢虫(ななほしてんとう)」「★★(ぶいぶい)」などが並んでいる。そう漢字の昆虫標本だ◆身近な虫を捕って調べていたら、図鑑に載っていた漢字の方に興味が移ったという。おや? 「雨虎(あめふらし)」や「※五郎(むつごろう)」なんてのもあるぞ。聞くと、面白い漢字を拾っているうちに昆虫だけでなく、海の生き物も加わったのだそうだ◆子どものころ、夏休みの宿題でセミの採集をしたことがある。といっても街中にいる種類は限られているので、「団地横の電柱のセミ」「鈴木さんの庭のセミ」などと分類して提出した。本人は大まじめだったが、2学期早々、母が学校に呼び出された◆土の中で何年も過ごし、地上で短い一生を終えるセミは、抜け殻も何となくもの悲しい。「空蝉(うつせみ)」と書けば、いっそう切なく感じられる。「空蝉の両眼濡れて在りしかな」(河原枇杷男)。しっとりとした目が命のはかなさを訴えかける◆朝から水銀柱がぐんぐん上がる日が続く。それでも夕暮れを過ぎると、涼しい風を感じることがある。耳を澄ませばヒグラシの鳴き声が聞こえたような気がする。カナカナ、カナカナ…。蜩(ひぐらし)は秋の季語である。


★は「文」の下に「虫」、※は魚へんに「陸」の右側

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2011.08.11 Thu l メディアリテラシー l top
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