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http://www.at-s.com/news/detail/100051965.html

8月10日(水)(8/10 07:48)

 「口」の字形は顔にある口ではなく、神に祈る祝詞[のりと]を入れる器「口[さい]」であることを発見し、この字形のある字を新たに体系づけたのは、漢字研究の第一人者だった故白川静氏だと、本紙連載の「漢字物語」が紹介していた

▼この器を守ろうとする漢字は多いそうだ。たとえば「吉」は、邪をはらうまさかりを意味する「士」を上に置いて、祈りの効果を守ることを示すらしい。祈りが効く意味から吉は「よい、しあわせ、めでたい」という意味が生じた

▼住友生命が東日本大震災復興支援チャリティーアンケートとして、「日本の未来を強くするために必要なものを表す」漢字一文字は何か募集し、8千人の回答を集計した。すると全体で「絆」「愛」「信」がベスト3に入った

▼大震災後、7割余りの人が家族や友人に対する思いを強くしたという調査もあるほどだから、なるほどという選択である。次いで「力」「心」「結」「和」と続く。祝詞を入れる「口」を含む字が三つもあるのは、祈りの言霊[ことだま]に寄せる自然な思いからだろう

▼震災被害の著しい岩手、宮城、福島3県の回答を集計した上位11の漢字を上から順に使って文をつづってみる。〈絆・は愛・と信・をはぐくみ進・む力・となって心・を結・び和・をつくる。金・も夢・も望・みもすててはいけない〉 そう書くことができるのは偶然とは思えない

▼京都市で16日に行われる「五山の送り火」に岩手県陸前高田市の松を使う計画が、放射能汚染を不安視する声によって中止に追い込まれたという。初盆の多い高田市で迎え火にともした松である。何の問題もないのに残念な措置だ。未来を託す最高位の漢字に「絆」を選んだ被災地の思いがむなしく宙に浮いている。

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2011.08.10 Wed l メディアリテラシー l top
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