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http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20110809_01.htm

河北春秋 映画監督の若松孝二さん(75)は、宮城県涌谷町で過ごした少年時代に食べた黒砂糖が忘れられないという。鶏卵と換えてきた母親から手のひらに載せてもらい、クマがするようにしてなめた▼家が貧しかったこともあり、戦中、戦後の食糧難に甘い物を口にする機会はほとんどなかった。黒砂糖は憧れであり、母親の愛情の表れでもあった

 ▼映画「エクレール お菓子放浪記」(近藤明男監督)を見て、その話を思い出した。こちらはエクレールに代表されるお菓子が、両親のいない主人公の少年の憧れだけでなく、優しさや希望の象徴として描かれる▼石巻市など宮城県内5市町でロケが行われ、延べ千人以上がエキストラやボランティアとして参加した。しかし、東日本大震災により県内での公開が延期され先月末、約3カ月遅れて仙台市で上映が始まった

 ▼少年は彼を温かく見守る大人たちとの出会いと別れを繰り返しながら、戦中、戦後をたくましく生き抜く。旧北上川をはじめ震災前の石巻市内の風景も作品世界を豊かなものにしている▼さまざまな苦難を乗り越えていく少年の姿は、震災から立ち直ろうとする被災者と重なる。映画は私たちに元気を与えてくれるだけでなく、優しさや希望が何よりも生きる力になることをあらためて気付かせてくれる。

2011年08月09日火曜日
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