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 長岡まつり大花火大会が予定通り、きょうとあす開かれることになった。会場の信濃川河川敷は豪雨で水浸しになり、市内では浸水被害も続出した。しかし、「こんなときだからこそ復興と慰霊の花火を」との地元の思いに支えられ、開催にこぎつけた
▼年に一度の祭典を楽しみにしていた人たちはほっとしているだろう。フェニックスに三尺玉-。スケールの大きな花火が広々とした河川敷の上空に花開くのがこの大会の魅力である
▼その広い空に「お父さんがいる」とつづった児童がいる。ひと月ほど前の本紙長岡版「自由帳」に載った小学3年の女児の作文だ。「わたしの一ばんのたからものはチワワのぬいぐるみです。今はもうお空にいるお父さんが買ってくれたからです」とあった
▼2歳のころ、大好きな父親が買ってくれたぬいぐるみ。いつも離さずに大事にしているから汚れてしまい、何度も洗濯をしたのだという。「きれいだったチワワも、今は少し黒くなりましたが、これからもずっと一ばんのたからものです」と結んでいる。なぜ、お父さんが亡くなったのかは分からない
▼大花火大会は空襲で犠牲になった人々の鎮魂が原点だ。今年は東日本大震災に加え、直前には集中豪雨にも見舞われた。「一瞬の星」を見上げる感慨は人さまざまだろう
▼まばゆい光に少し遅れてドンと響く夜空から、父は愛するわが子にどんな言葉を届けるのだろう。少し黒くなってしまったチワワのぬいぐるみは見えるだろうか。言葉にならない悲しみを抱える人たちを思う夏にしたい。
新潟日報2011年8月2日
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2011.08.02 Tue l メディアリテラシー l top
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