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http://www.at-s.com/news/detail/100049687.html

8月2日(火)(8/ 2 07:08)

 歌舞伎「白浪五人男」の首領のモデルで知られる日本左衛門は、江戸中期に遠州地方を拠点にした大泥棒。最期は処刑され、首塚や墓が県内に残る。打ち首獄門とは残酷だが、死刑が今よりも庶民の目に触れるところにあったのは間違いない

▼「国民的議論の契機にしたい」と昨年8月末、当時の千葉景子法相が東京拘置所の「刑場」を初めてマスコミに公開した。それまで死刑に関する情報提供といえば、執行後に死刑囚の氏名と執行場所が公表されるだけ。わずか30分間、執行に関わる一部の部屋の公開にとどまったが、一歩前進と評価された
 
▼だが、その後、死刑をめぐる議論が深まったとは言い難い。議論の前提となる執行の詳しい状況や死刑囚の処遇についての情報も明かされず、死刑の実態は依然ベールに包まれたままだ

▼一方で、導入から3年目に入った裁判員裁判で、死刑は別の意味で国民に身近になった。刑場公開当時はまだ裁判員裁判での死刑判決はなかったが、昨年11月を皮切りにこれまで、少年1人を含む8人が死刑を宣告された

▼県内でも今年6月、静岡地裁沼津支部であった。言い渡し後、裁判員は1人も会見に応じることなく足早に裁判所を後にし、重い判断を背負わされた苦悩をうかがわせた

▼最後の死刑執行から1年余り。江田五月法相は先週、刑場公開に前後して千葉元法相が立ち上げた省内勉強会での議論継続を理由に、引き続き当面は執行を見送る意向を示した。法相の一存で執行を左右できるかのような印象は、死刑をさらに分かりにくくする。すでに国民に重荷を負わせている以上、情報公開と開かれた場での議論が急がれる。それは政治の責務だ。



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2011.08.02 Tue l メディアリテラシー l top
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