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http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20110730_01.htm

河北春秋 東日本大震災の大津波で、水産加工場などの施設が壊滅的な被害を受けた大船渡市の蛸ノ浦漁港。大半の漁船が流される中、停泊していた北前船の復元船「気仙丸」は奇跡的に無傷で難を逃れた▼1992年、釜石市などで開かれた「三陸・海の博覧会」の展示用に建造された。全長18メートル、重さ27トン。くぎを1本も使わず、天然木の板材を組み合わせて仕上げた気仙大工の技の結晶だ

 ▼和船建造の伝統技術は大船渡、陸前高田両市の船大工7人でつくる「気仙船匠(せんしょう)会」が中心になって守り継いできた。会員の高齢化と後継者不足に、甚大な震災被害が追い打ちを掛けた▼だが、匠(たくみ)の技は意外な形で息を吹き返す。世界遺産に登録された「平泉の文化遺産」(岩手県平泉町)。毛越寺の浄土庭園、大泉が池に浮かべる全長約9メートルの新造和船「龍頭鷁首(りょうとうげきす)船」が舞台だ

 ▼震災でいったんは途絶えかけた造船の計画が、世界遺産登録の記念事業として復活したのだ。船匠会の最年少会員小松新一さん(65)が手掛ける。船は来年4月に完成予定▼船首に飾られる「龍」と水鳥の「鷁」は、ともに空想上の生き物。龍は思いのままに水を支配し、鷁は風に耐えてどこまでも飛ぶ、とされる。気仙大工の誇りと、震災からの復興の夢を乗せて、浄土の水面をしずしずと進むはずだ。

2011年07月30日土曜日
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