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 夏野菜が盛りである。隣近所の家庭菜園からお裾分けが届く。糠(ぬか)漬けの材料には困らない。ほどよく漬かったキュウリやナスをポリポリとかじる。暑い季節の食卓に欠かせぬ名脇役たちだ
▼料理研究家の辰巳浜子さんは「祖母から伝わった齢(よわい)百年を越す糠味噌(みそ)を嫁入り道具の一つに持ってきた」と、「料理歳時記」で振り返っている。1977年に73歳で亡くなるまで、テレビや新聞で伝統食の魅力を語り続けた
▼その辰巳さんが糠漬けとともに夏の味覚として挙げているのが、三面川のアユだ。8月中旬になると、知人がわざわざ釣りに出掛け、持参してくれた。それを食べると、父に連れられて瀬波温泉までアユを食べに行ったことを思い出したそうだ。食と思い出は切り離せない
▼食品安全委員会が、食品中の放射性物質が健康に与える影響について協議した結果、生涯の累積線量を100ミリシーベルトまでに抑えるべきだという見解を打ち出した。それ以上ならがんのリスクが高まるという
▼「生涯」というところが気に掛かる。折り返しを過ぎたに違いない当方などは開き直れるが、子供たちや若い世代には見過ごせない話だろう。これを食べたら何ミリシーベルト、あとどれくらいまで大丈夫-そんな食生活を強いられるのだろうか
▼糠を舐(ねぶ)りて米に及ぶ、という言葉がある。糠をねぶりつくせば次は米まで食べ始めるとの意味で、次第に害が広がることの例えだ。日本の食が心配である。糠漬けぐらいはシーベルトの世界とは無縁であってほしい。キュウリやナスまで思い出になっては困る。
新潟日報2011年7月28日
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2011.07.28 Thu l メディアリテラシー l top
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