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 【編集日記】(7月27日付)

 人は苦境に立たされた時に自然の姿に深い感銘を受けることがある。そんなことをしみじみと語ってくれたのは、戦犯に問われたことがある人だった▼この人が強い印象を受けたのは、収容されていた巣鴨プリズンの独房の窓から目にした構内のアオギリの木。緑色の樹皮は子どものころに遊んだ古里の山に重なり、裁判に臨む不安定な心の隙間を埋めてくれたのだという▼広島市で被爆した沼田鈴子さんもやはり、アオギリが青い芽を出しているのを見て生きる希望を取り戻したという。沼田さんは爆心地に近い勤務先で被爆して建物の下敷きとなり左足を切断する重傷を負った▼失望のさなか、被爆したアオギリが再生する姿に触れたことが語り部として生きる決意をもたらす。沼田さんは、平和記念公園に移植されたアオギリの下で修学旅行生らに被爆体験を語り続け、先ごろ87歳で他界した▼アオギリは葉の形がキリに似ていることから名付けられた。中国渡来とされ夏にオス花とメス花がまじった黄色い小さな花が咲く。街路樹や庭木として用いられるほか、家具や楽器の材料にもなる▼暑さに加え放射線量も気になるこの夏、被災地再生にと期待が集まるのはヒマワリだ。大輪の花はアオギリと同じように人々に希望や勇気を与える象徴となり、根は大地の汚れを吸い取って浄化してほしい。
 
  福島民友新聞
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2011.07.27 Wed l メディアリテラシー l top
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