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 旦(だん)さん、ごりょんさん、番頭はん。上方の古典落語はこういう人々が絡み合う。桂三枝さんは若いうちからテレビの司会などを務め、人気タレントになったが、古典落語は、大阪弁の古い言い回しが苦手でなかなか受けない。そこで創作話に新境地を開いた
▼坂本竜馬と近藤勇がゴルフをする「ゴルフ夜明け前」が有名である。芸術祭大賞に輝いた。「日本一のコシヒカリ」というのもある。大阪で小さな田んぼを耕す農家の息子が、新潟生まれの女教師と結ばれる話だ
▼三枝さんが来年、亡き師匠の大名跡「文枝」を襲名する。6代目である。5代目は声が艶(つや)やかで、登場する女が色っぽかった。亭主の浮気にいら立つ女房を演じた「悋気(りんき)の独楽(こま)」などは絶品だ。弟子をおおらかに育て、三枝さん、文珍さんなどを世に送り出した名伯楽でもあった
▼かつて上方落語は、エンタツ・アチャコなど漫才隆盛の陰で「滅びる寸前」と評された時期があった。文枝さんは、後の人間国宝・桂米朝さん、豪放な笑福亭松鶴さん、芸を練り上げる桂春団治さんとともに20代から上方落語の復興を担い、四天王と呼ばれた
▼実は三枝さんが学生時代に尊敬していたのは米朝さんだったのだが、文枝さんの艶っぽさにあこがれ弟子入りした。優しそうに見えて「結構短気で怖かった」と師匠を自伝で振り返っている
▼「艶の文枝」の看板を、「いらっしゃ~い」と、まるで芸風が異なる弟子が背負う。上方落語の新時代に期待したい。こんなときだからこそ、大いに私たちを笑わせてほしい。
新潟日報2011年7月25日
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2011.07.25 Mon l メディアリテラシー l top
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