上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20110723_01.htm

河北春秋


 夏の京都を彩る祇園祭。起源は平安時代の869(貞観11)年に開かれた御霊会だという。先日、NHKが中継していた宵山の様子を見ていると、主催者が次のように語っていた▼「その年に東北で大津波があり、犠牲者の慰霊の意味もあったようです」。確かに国府多賀城に甚大な被害を与えた貞観地震と同じ年だ。真偽は確かめようがないが、どこか心に響く伝承ではある

 ▼夏祭りと並んで心ひかれる花火大会。ルーツは江戸の中期の1733年。西国が凶作に見舞われ、江戸ではコレラが大流行し、悪疫退散と慰霊のため、水神祭を開いた。その花火が始まりと伝わる▼隅田川花火大会として今に続くが、戦時中は中断した。復活は1948年。終戦後の混乱が続き、生活の見通しが立たない中での開催は「生きていることの証しの灯」であったという

 ▼大震災の夏、各地の花火大会は中止か開催かで揺れた。開催を決めた所は、慰霊と鎮魂と復興への祈りを込めて打ち上げる花火となる。来月5日の仙台七夕花火祭は、鎮魂、絆、狼煙(のろし)、笑顔がテーマだ▼<つつましき人妻とふたりゐて 屋根ごしの花火を見る― 見出でしひまに消えゆきし いともとほき花火を語る>(佐藤春夫「遠き花火」)。夜空に咲く花に亡き人との思い出を重ねる人もいるだろう。

2011年07月23日土曜日
関連記事
スポンサーサイト
2011.07.23 Sat l メディアリテラシー l top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。