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 ハードボイルド、アウトローの雰囲気を漂わせながら、柔らかで軽妙な芝居もこなす人だった。19日に亡くなった原田芳雄さんは骨太な個性派俳優として知られたが、映画「父と暮せば」で見せたおかしみのある温かな演技が忘れられない
▼井上ひさしさんの戯曲が原作の作品で原田さんは幽霊を演じる。舞台は原爆投下から3年後の広島だ。父や友を亡くし「生きていて申し訳ない」と思う美津江は、恋心を抑えている。その前に父竹造の幽霊が恋の応援団長として現れる
▼「自分よりも助かるべき人がいた」。幸せになることを拒む美津江に竹造は語りかける。「おまいは生きとる、これからも生きにゃいけん」「わたしの分まで生きてちょんだいよォー」。真っすぐに演じる宮沢りえさんを原田さんは懐深く受け止めた
▼メガホンを取った黒木和雄さんは、多くの作品で原田さんを起用した。スタッフにも気を配り現場を活性化してくれる存在だったという。黒木さんが著書「私の戦争」(岩波ジュニア新書)で「30年来の親友であり、戦友」を語る言葉から、原田さんの人柄がしのばれる
▼死の8日前、原田さんは遺作となった「大鹿村騒動記」(阪本順治監督)の試写会に車いすで姿を見せた。やせ細り、何も語れなかったが、眼光に生への執念を感じた
▼もっと映画に出たかっただろう。好きなブルースも歌いたかっただろう。最期まで骨太な生き方を見せてくれた「人生の応援団長」に、ラストシーンの美津江の言葉を贈りたい。「おとったん、ありがとありました」
新潟日報2011年7月22日
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2011.07.22 Fri l メディアリテラシー l top
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