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正平調
2011/07/20
朝刊を開いて、けさも満月かと確かめる。本紙の3面で連載している「スタンプ巡り」のことだ。切手の真ん中にスタンプが押されてまん丸に収まった状態を、収集家は「満月印」と呼ぶ。郵便局名や日付が読み取れるから珍重される◆幼かった頃、父がくれる使い古しの切手を、水に浸してはがしては手帳に貼り付けた。金魚を描いた7円切手ばかりが並ぶページも、スタンプの地名が珍しければ満足だった。父に聞いて、見知らぬ土地のことを想像した◆朝刊の「スタンプ巡り」も同じような心持ちで読む。吉沼、中野、小浜、西帯広、玄海、イスタンブール‐。この脈絡のなさが好ましい◆最新のニュースに登場する地名も、あまり見かけない。だからひととき、はるかな町、遠い国を旅した気分でくつろげる。東日本大震災が影響した様子もない。3月11日の直後も淡々としていた。いつも通りであることに、ほっとできた◆もう切手を手帳に貼る趣味はなくても、旅先からの切手を貼った暑中見舞いはうれしい。電子メールのやりとりは発信地が分からない。つまらない、と言えば難癖になるか。スタンプの地名からは旅情が伝わってくる◆こちらはと言えば、夏の旅の予定もない。「スタンプ巡り」で空想の旅をするしかないけれど、震災に遭った東北地方の知人には暑中見舞いを書いてみよう。代わり映えがしないスタンプでも、それはそれで近況報告だ。

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2011.07.20 Wed l メディアリテラシー l top
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