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7月17日(日)(7/17 07:47)

 66回目の終戦の日がもうすぐやってくるが、戦時や戦後の暮らしぶりも記憶からすっかり薄らいでしまっている。だからこそだろう、ペーパーバックや電子書籍がもてはやされる中で、あえてズシリと重い国内作家の戦争文学集大成「コレクション 戦争×文学」(集英社)全21巻刊行が始まった

▼編集は作家の浅田次郎、奥泉光、文芸評論家の川村湊、高橋敏夫、歴史学者成田龍一の5氏。全員が戦後生まれで戦争そのものを全く知らない世代だけに、かえって戦争文学を客観的に捉え、赤裸々な実感実相が浮き上がる

▼ここ100年余の340点を超す作品は死者たちの語り、女性たちの戦争、ヒロシマ・ナガサキ、オキナワ終わらぬ戦争、変容する戦争とテーマ別。太平洋戦争をはじめ日清・日露戦争、朝鮮戦争、冷戦時代、ベトナム戦争、9・11テロ後、さらに未来社会を描くSFも網羅

▼登場人物の視点を通じて状況が理解できる小説は想像力をかき立て、物事を考えるには格好の舞台。題材が戦争であれば戦争を抑止する力も培って、人生観や世界観も醸成して、若者には血肉となる

▼日本の文学を広く世界に紹介するドナルド・キーン氏は「戦争について考えるにはどんな歴史書よりも、小説を読むことが一番効果的」と期待を寄せる。自らの従軍も踏まえ「人間の大きな経験である戦争を純粋な形で描き出せるのは小説」とも

▼刻まれた傷跡、非人間性、原爆投下の惨状、原発へと拡大する核…読まれなくなった名作も数多く、戦争の本姿を生きた言葉で伝える。大震災は誰をも揺すって今何ができるか、これから何をすべきか問い掛けてもいる。刊行は13年春まで毎月1巻。ぜひ読みたい。

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2011.07.17 Sun l メディアリテラシー l top
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