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 上越市出身の人気落語家、三遊亭白鳥さんが真打ちに昇進したときに取材した。10年前の夏だ。池袋演芸場の楽屋で下積み時代の貧乏話を聞いた。空腹をセイタカアワダチソウで満たした体験はネタの一つにもなっている
▼こんな苦労人の高座は大抵へりくだって始まる。「みなさん、ご存じないと思いますが、とんでもない田舎の出身でございます」。郷里の良さを承知の上で、あえて身を低くして客の気持ちをつかむ。話芸の一つなのだろう
▼平野達男復興対策担当相が先日、岩手、宮城両県を訪問した。高飛車な放言で辞職した前任の後始末の意味もあったに違いない。宮城の村井嘉浩知事と握手したとき、知事より頭一つ深くおじぎする姿がそれを物語っていた
▼人間、高姿勢が歓迎されることはない。昨今、女性が男性に求める結婚の条件は、低姿勢、低依存、低リスクの「3低」だとか。高圧的に価値観を押しつけない、家事などで女性に過剰に依存しない、失業などのリスクが低い仕事に就いている-という意味らしい
▼結婚の条件というより、生き方のこつとして参考になる。仕事の選択はままならないが、自分でできることは自分でする「低依存」は、これからの暮らし方の主流になるだろう
▼しかし、低姿勢となるとこれが難しい。上から目線の大臣の失敗をみても分かる。長谷川櫂さんの「震災歌集」に印象深い一首がある。〈避難所に久々にして足湯して「こんなときに笑っていいのかしら」〉。庶民の慎みを、高みから下りて理解する政治家は育たぬものか。
新潟日報2011年7月13日
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2011.07.13 Wed l メディアリテラシー l top
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