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【編集日記】(7月12日付)

 「真夏日のひかり澄み果てし浅茅原にそよぎの音のきこえけるかも」と斎藤茂吉は夏の光景を歌に詠んだ▼このような歌の場合「真夏日」とは、少しもいやな連想を伴わない。それを嫌悪すべき、不快感を伴う言葉にしてしまったのが、気象庁の取り決めだ、と山本健吉が「ことばの歳時記」(文藝春秋)に載せている▼健吉の不満は気象庁が気温30度を超える日を「真夏日」としたことにあった。「茂吉のような詩人が日常用語を洗練させ」て「美しい詩語として打ち出したもの」を「嫌悪すべき、不快感を伴う言葉にしてしまった」と残念がっているのだ▼この話が書かれたのは1970年代のことだが、今は「猛暑日」という言い方も気象庁の予報用語として加わっている。気温35度を超える酷暑に見舞われたら「嫌悪すべき暑さ」だと多くの人は感じるに違いない▼例年より早く梅雨入りしたと思ったら、梅雨明けも史上4番目というスピードという。いつもの夏なら子どもたちは夏休みへの期待でそわそわする時期だが、東京電力福島第1原発事故で様子は一変してしまった▼厳しい暑さでもマスクを外さない子どもの姿が目立ち、学校のプールからも歓声が聞こえてこない。真夏の太陽が照り付け、耳を澄ませば子どもたちの元気な声が山や海、湖に響き渡るような夏に戻ってほしいと願う。
 
  福島民友新聞
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2011.07.12 Tue l メディアリテラシー l top
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