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http://www.sakigake.jp/p/column/hokuto.jsp?kc=20110709ax

北斗星(7月9日付)
 「自分に属するものはなにひとつろくなものはないと確信して便せんに向かうべきである」。井上ひさしさんが「私家版 日本語文法」(新潮文庫)で手紙をしたためる際の日本人の常識について触れている

▼逆に、相手に属するものは何もかも立派だということになる。日本人が「恩」の細かな売り買いを常に気に掛けているからだそうだ。そこにどんな事実が存在しても、わが息子は「愚息」であり、相手の息子は「ご賢息」となる

▼手紙を押しのけて携帯電話やパソコンによる電子メールが隆盛だ。それでもビジネス現場で交わされる文書には、くだんの常識が生きている。自社はへりくだって「弊社」だが、相手は「御社」

▼九州電力が佐賀県の玄海原発再稼働に向けた説明番組宛てに「やらせメール」を送信するよう子会社4社に依頼していたことが分かった。こちらは「協力会社本店各位」と書き出しから高飛車で「日頃売ってきた恩をこの際全部返してもらいますよ」という威圧感さえにじむ

▼「発電再開容認の一国民の立場から真摯(しんし)に県民の共感を得るような意見を」と県民を欺くよう迫ったらしいが、「真摯にだませ」とは悪人そのものではないか

▼「会社のパソコンでは処理能力が低い」ともっともらしい理由を挙げ、「ぜひご自宅等のパソコンからアクセスを」と求めるが、やらせ隠しの指示だと分かる。九電幹部の指示があったそうだ。愚鈍ゆえに御社のご卓見は理解できませんと、手紙を書いてみるか。

(2011/07/09 10:41 更新)
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2011.07.09 Sat l メディアリテラシー l top
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