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 鎌田実さんの絵本「雪とパイナップル」は人と人のつながりから生まれる力を教えてくれる。チェルノブイリ原発事故の放射能で白血病になった少年と日本の医療ボランティアとの交流をつづった実話だ
▼「パイナップルが食べたい」。病と闘う少年の一言が人々を動かす。物資不足の北国ではまず手に入らない果物を、日本人看護師は毎日探し歩く。それが街中のうわさになり、聞き付けた人がパイナップルの缶詰を一つ、病床に届けてくれる
▼東北の被災地を訪ねた。岩手県陸前高田市では、地盤沈下のために足元にまで波が迫ってきた。4カ月がたとうというのに、かつての街は沼沢地か爆心地かといった様相だ。むき出しの鉄骨には建材などの残骸が絡まり、折れた線路の先が草むらに消えていた
▼宮城県南三陸町は、上水道がようやく6割ほど回復したところだった。無数のがれきとともに転がっているのは、復興どころか復旧さえままならない現実だ。この街に笑顔が戻り、歓声が響くにはどれほどの力が必要なのだろう
▼中越地震を機に身近な支援を始めた年配の女性の言葉を思い出した。手を貸した相手が隣人を、その人が次の隣人を助けていけば「善意は地球の裏側までも届くはずだから」
▼思いは行動となり、形となって次から次へと伝わっていく。そして、パイナップルのように希望となって届くのだ。現地に行ける人も行けない人もそれぞれができる範囲で支援を続ければ、巡り巡って現地の力となる。再生への長距離走は始まったばかりである。
新潟日報2011年7月9日
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2011.07.09 Sat l メディアリテラシー l top
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