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 人生経験が豊富な人の何げない心配りに、うれしくなることがある。先日、新潟市の西堀地下街で買い物をしたときのことだ
▼午後の約束が迫り、ゆっくり昼食を取っている時間がない。目に留まった店でパンとお茶を買った。どこで食べるか思案しながら店を出ようとしたら、女性店主がにこやかに声を掛けてくれた。「よろしければこちらで」。小さなテーブルに案内される
▼何という察しの良さだろう。半ば驚きつつ、ありがたく座らせていただくと、今度はぬれティッシュとごみ箱がすっと出てきた。パンは気遣いという極上の仕上げを施され、ことのほかおいしかった
▼被災地で炊き出しをしている人たちの報告を聞くと、おいしいものがどれほど人を元気にするかよく分かる。「おいしさ」は、食べ物そのものの味もさることながら、作り手の「元気になって」という気持ちで引き立つものだろう
▼「国境なき料理団」という活動の輪が広がっているという。プロの料理人たちを中心に被災地で炊き出しを続ける。料理人だけでなく、農家や魚市場などが無償で素材を提供するなど、さまざまな人たちが協力を惜しまない
▼届けるのは料理だけではない。被災地向けに、家庭で眠る食器や鍋も集まった。仮設住宅で台所用品を一からそろえるのは大変だ。被災者の窮状を読んだ手回しに感心する。この国には、人生経験が豊富であるはずなのに、横柄で粗削りな言葉で被災地を傷つける大臣もいるが、温かく思いやりにあふれた人たちもまた多い。せめてもの救いだ。
新潟日報2011年7月5日
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