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正平調
2011/07/04
姫路城の大天守はすっかり姿が変わっていた。「天空の白鷺(しらさぎ)」からは、間近に修理作業を見学できる。屋根の上層部の瓦は取り外され、野地板があらわになっていた。いぶし銀の瓦がないと、いつもは堂々とした世界遺産が、どこか恥ずかしげに見える◆大天守の瓦は総計8万506枚。「平成の大修理」ではすべてを葺(ふ)き直す。作業を棟梁(とうりょう)として仕切るのが、山本清一さん(78)だ◆法隆寺や東大寺、唐招提寺など、数々の文化財の瓦工事を手がけてきた。日本伝統瓦技術保存会の会長も務め、古代の瓦作りを再現。飛鳥、白鳳、天平時代の瓦も一目で見分ける◆姫路城の「昭和の大修理」にもかかわったが、労働争議もあって過酷な仕事だった。辛い思い出ばかりだが、半世紀ぶりに自分の仕事を確認すると、雨漏りはなく、しっかりと大天守の屋根を守っていた◆山本さんが危惧するのが、技術の継承だ。瓦を使った伝統建築が少なくなり、技を覚える現場が減っている。過度な価格競争が人件費を直撃する。文化財が改修時期を迎えても、熟練の技を持った職人がいなければどうなるのか。「人は育てられるときに育てておかんと取り返しがつかんようになる」◆著書「めざすは飛鳥の千年瓦」(草思社)を求められると、「瓦(かわら)ぬ心」と書く。いい仕事をすれば屋根は長持ちする。だが、仕事は減る。それでもいい仕事で建物を千年持たせたい。職人魂が言葉に宿る。

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