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 マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏の総資産は約4兆5千億円だとか。昨秋の米経済誌の調査だが、庶民は悲しい。わが身の丈を超えた数字はピンとこない
▼原発から出る高レベル放射性廃棄物を地下深くに埋める処分場問題を記録した映画「100、000年後の安全」を新潟市で見た。ゼロを数えた方もおられよう。10万年である
▼フィンランドで建設が進んでいる。岩盤を掘り下げ、廃棄物でいっぱいになった時点で永久に封印する。毒性が弱まるまでの時間を考慮し、安全性は10万年維持される設計だという。映画は、建設責任者すら10万年後の世界がどうなっているのかを説明できない様子を淡々と映し出していく
▼10万年後を想像することは難しいが、10万年前のことは、考古学でいろいろ解明されている。旧石器時代である。欧州などではネアンデルタール人がいた。野尻湖でおなじみのナウマンゾウが歩き回っていたころでもある
▼県内では、確認されている範囲で最も古い阿賀野市や村上市の旧石器遺跡が2万数千年前のものだ。10万年前にたどり着くには、タイムマシンでさらに7万数千年をさかのぼる旅が必要になる
▼地球上に原発が生まれて数十年である。このわずかな期間に生じた廃棄物を、気が遠くなるほどの未来に残す。日本では最終処分場の候補地すら決まっていない。人類が10万年後にも生き残っているとしたら、われわれの置き土産をどう思うだろうか。たまには身の丈を超えた時間に飛び込み、思いをめぐらせるのもいいかもしれない。
新潟日報2011年6月30日
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2011.06.30 Thu l メディアリテラシー l top
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