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6月27日(月)(6/27 07:24)

 5月上、中旬にかけて渡来するホトトギスは昔から農事に関係の深い夏鳥として知られる。田植えと重なるため農家には季節の節目を告げる鳥でもあった。独特の短く鋭い鳴き声がいろいろな言葉に置き換えられるのもなじみの鳴き声だからだろう

▼週末の午後、自宅前の家庭菜園で聞こえてきたのは「テッペンカケタカ」ではなく、やはり「トッキョキョカキョク(特許許可局)」だった。頭上を飛びながら鳴き、畑わきの雑木林で鳴いた。二度、三度と聞くうちに、そう言っているように聞こえるから不思議だ

▼早朝、向かいの寺の境内で歌い出したのはウグイスである。以前は八十八夜前後によく聞いた覚えがある。春告げ鳥の美声を梅雨時も聞けるとは、寝床で少しばかりもうかったような気分になった

▼ホトトギスとウグイスの関係は複雑だ。托卵の習性を持つホトトギスは巣作りや抱卵、ひなを育てることは行わず、多くはウグイスの巣に卵を産み落とす。一足早くふ化したひなは、他の卵を巣の外に放り出し、仮親ウグイスの愛情を独占する。境内のウグイスは、あの美声をホトトギスに聞かれたかもしれない

▼野鳥などの鳴き声で季節感が味わえるのも田園にいればこそ、である。福島第1原発事故はその楽しみさえ奪ってしまった。深刻な放射能汚染で、住民が避難した地域は静まりかえっているだろう。人の気配のない田畑で、ホトトギスやウグイスは鳴き続けているのだろうか

▼政府の復興構想会議が「悲惨のなかの希望」と副題付きの提言を決めた。集約化などで農林水産業を再生するという。田園の中で、季節の移ろいを五感で味わう。その働く喜びを取り戻せ。政府の責任だ。

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2011.06.27 Mon l メディアリテラシー l top
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