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http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20110625_01.htm

河北春秋 古い思い出話で恐縮だが、小学生の時分、歩け歩けの遠足というのが秋にあった。仙台の東部にある小学校から4キロほど歩く。目指すは海岸の松林▼カマキリを捕まえた。トノサマバッタを追いかけた。貞山堀でハゼを釣った。薬草のセンブリを摘んだ。先生たちはキノコを採った。40年以上も昔の、のどかな記憶が心に残っている

 ▼地元の人たちが「山」と呼んで大事にしていた海岸林は、あの津波で姿が一変した。大半がなぎ倒されて、櫛(くし)の歯が欠けたような荒涼とした景色が広がる。言葉もなく、たたずむしかない▼海岸林は強風を防ぎ、飛散する砂を押さえ、茂った葉が潮風の塩分を捕捉し、後背の農地や宅地を守る。今回の津波でも、森林総合研究所によると、100メートル以上の奥行きがある海岸林は大きな防災効果を発揮した

 ▼各地の松林は松くい虫被害にずっと苦しんできた。ところが、ちょうど、病害に強い抵抗性品種が量産体制に入りつつある。宮城県林業技術総合センターは、アカマツとクロマツ計13種の選抜育成に成功している▼津波の災いを転じて松くい虫に強い海岸林を造れるはずだ。むろん、松林には人手のかかる管理も必要だ。大勢の人たちが楽しみながら手入れする白砂青松。長い月日がかかりそうだが、それでも取り組む価値がある。

2011年06月25日土曜日
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