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北斗星(6月25日付)
 人生には時間が止まってしまったように感じられることがある。周りは着実に時を刻んでいるのに、自分だけが立ち尽くしたまま。入試の失敗や失恋、何より家族や親戚、さらに恋人や友人らを失った場合に、深刻さが増す

▼奥羽山脈の向こうに思いをはせる。以前訪ねた所が多く、親類や友人も結構いる。今、どれだけの人々が立ち尽くしたままなのか。「前へ進まなきゃと思いつつ、どうしていいか分からない」。絞り出すような被災者の一言に、精神的なケアの大切さが浮かび上がる

▼天災に人災が重なると、憤り、恨み、不信、絶望が加わる。人災の方が長く深く尾を引く—精神科医中井久夫さんは「復興の道なかばで 阪神淡路大震災一年の記録」(みすず書房)でこんなふうに記す。今回の原発事故や政治の不作為が、人災として作用しないか

▼まだある。精神的な問題は被災者ばかりか、救護・救援者にも起こり得るという。悲惨な情景や度を越した経験が心の傷となり、なかなか癒えないことはよく知られている。東日本大震災は規模、被害とも阪神のそれをはるかに上回るだけに、早めの対策が怠れない

▼しの突く雨ががれきをたたく季節となった。「3・11」前後には小雪が舞っていた。あれから100日余。被災者にすれば時の移ろいは「もう」なのか、「まだ」と映っているのか、あるいは止まったままなのか

▼見えないのは放射線だけではない。心の奥底にまで目を向けてこそ本当の再生へとつながる。

(2011/06/25 09:36 更新)
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2011.06.25 Sat l メディアリテラシー l top
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