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http://www.kobe-np.co.jp/seihei/0004193453.shtml

正平調
2011/06/21
米国の写真家ユージン・スミスのその作品に、ある写真展で再会した。ほぼ30年ぶりだろうか◆「楽園へのあゆみ」と題されたモノクロ写真だ。幼い2人の子どもが、うっそうと茂る木々の間をくぐり抜け、新たな一歩を踏み出した瞬間を捉える。前方は太陽の光を浴びて明るく輝いている。子どもの未来を象徴しているようだ◆ユージンは米軍に従軍してサイパン島など太平洋戦争の戦場を転々とした。沖縄で取材中、日本軍が撃った砲弾が近くで爆発し、背中や目に大けがを負った。グアム島などで1年以上も入院し、自宅に戻ってからも療養を続けた◆春が終わるころ、2人の子どもと庭に出たときに撮ったのが、この作品だ。フリーライターの土方正志さんは、自著「ユージン・スミス」(偕成社)に「ユージンが戦争の痛手から立ちなおる第一歩の、記念すべき写真」になったとつづる◆ユージンの写真から想起したのは、福島の子どもたちだ。東日本大震災から100日以上になるのに、原発事故の影響を恐れて県外に逃れた小中高校生や園児は1万人に上る。放射線量の高いところでは、校庭を駆けることもできず窮屈な日々が続く◆それぞれの地域の人々が、そこに根を張って暮らし、豊かさや魅力をかみしめることができてこその復興だろう。地域の将来を担う子どもたちが、確かな一歩を踏み出せる安全な大地を、一日も早く取り戻さなければ。

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