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http://www.at-s.com/news/detail/100037125.html

6月15日(水)(6/15 07:14)

 ひと月余り前、大震災で被災した仙台市内で、ようやく再開にこぎ着けた居酒屋を訪ねた。意外にも店内は地元の人々でにぎわっていた。「復興応援ドリンクメニュー〜がんばろう東北!」という手書きの品書きが目についた。酒類が半額以下になっている

▼さすがに地魚はなかったが、地酒はそろっているという。被害の最も大きいと聞いた蔵元の酒を支援のつもりで注文した。石巻市の「日高見」。蔵元は津波で膝下まで浸水して設備や貯蔵庫が壊れ、貯蔵酒が大きな被害を受けたという

▼岩手、宮城、福島3県には造り酒屋が多い。地震と津波で特に沿岸部の蔵元が被害に遭った。蔵や社屋の全壊、貯蔵タンクの損壊、貯蔵酒や貯蔵酒米の流出、製造ラインの損傷、瓶詰め製品の破損など、多数の被災が報告されている

▼それでも、先ごろ行われた第99回全国新酒鑑評会には被災県からも昨年並みの出品があった。昨年は夏の猛暑と酒造最盛期の冷え込みで酒造りには厳しい年だった。大震災の影響は言うまでもない。しかし、品質は見事に保たれた

▼出品酒875点のうち特に優秀な金賞酒として244点が選ばれた。静岡県からは1点だが岩手県6点、宮城県17点、福島県19点と被災3県は金賞酒の2割に迫る勢いを見せる。日高見の銘柄で知られる平孝酒造も「新関」で受賞していた

▼あの居酒屋は被災直後に店頭でむすびや総菜を無料で配る炊き出しをしたという。居酒屋の店主が言っていた。「私たちは当面をしのぐ量で十分。それ以上の蓄えはうしろめたいだけ。被災したら、だれかれの区別ない助け合いじゃないですか」。ぬくもりのある心とそんな思いの染みる地酒が最高の土産だった。

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2011.06.15 Wed l メディアリテラシー l top
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