上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
http://www.kobe-np.co.jp/seihei/0004173348.shtml

正平調
2011/06/15
恋をする。食べる。歌う。イタリア人にとっては、この三つが何よりも大事といわれる。人生を心おきなく楽しむ。楽天的なラテン気質をうかがわせる話だ◆そのイタリアの人たちがほぼ一致して「ノー」を突きつけた。原発再開の是非を問う国民投票の結果である。投票率は57%に達し、ほとんど全てが「反対」に投じられた。これほど明確な民意はない◆イタリアにはもともと4カ所の原発があった。しかしチェルノブイリ原発事故を受け、国民投票で一度は全廃を決めた経緯がある。「もうそろそろ」と再開を目指す政府の意図を、国民がきっぱり拒否した◆世界有数のワイン産地を支えるブドウ畑。パスタの原料となる麦畑。チェルノブイリの死の灰は、微量だがその上に降り注いだ。他国の原発に迷惑を被った国民が、「フクシマ」を教訓に脱原発を選択したとしても、不思議ではない◆地図を広げてみる。ロシアも含め欧州には約180基の原発がある。国境を越えた電力の融通も容易だが、事故の影響もお互いに免れない。ドイツ、スイスに続く「脱」の意思表示は、同じ星で暮らす私たちへの呼びかけとも受け取れる◆運命の女神は運命の半分を人の手に委ねている。欧州ではそんなふうに言うそうだ。恋して、食べて、歌う。その暮らしに原発など要らないというのがイタリアの選択とすれば、今まさに原発事故を抱える日本はどんな道を選び取るのか。

関連記事
スポンサーサイト
2011.06.15 Wed l メディアリテラシー l top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。