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http://www.sakigake.jp/p/column/hokuto.jsp?kc=20110611ax

北斗星(6月11日付)
 歴史上の人物には、国の在り方や仕組みを考えることを好み、自らがつくり上げることに積極的なタイプの人間と、誰かが創造した路線の遂行能力にたけた人間がいる

▼司馬遼太郎さんは「手掘り日本史」(集英社文庫)の中で前者を「体制製造家」、後者を「処理家」と分類する。例えば天下統一を目指した信長は前者、260余年続いた封建社会の礎を築いた家康を後者に位置付ける

▼既存の体制を壊して、新たな体制を生みだそうとする製造家の生命はいつの世も危うく、逆に処理家の一生は安全に満ちているのだそうだ。二人の生涯は、まさにそれに合致する。両方の能力に優れた秀吉は危機と安全を併せ持ち、生涯は安泰だったが死後に豊臣家は滅亡した

▼未曽有の大震災からきょうで3カ月。いまだに8千人を超える人たちの行方が分からず、福島第1原発事故は国民はおろか、世界中を不安の渦に巻き込んでいる。人々に希望を見いださせるような「製造家」の出現が、今ほど待ち望まれているときはない

▼ところがこの国の新旧リーダーときたら新しい国の形をつくるどころか、後手に回ることばかり。エネルギッシュなのは党内外における主導権争いだけで、皮肉にも国民の政治不信を増幅させる能力は極めて高い

▼せめて首相には「製造家」の片りんをと望むのだが、新しい日本をどうつくるかを明確に示さぬまま政権の生命だけを危うくした。無為な3カ月では、重い現実と向き合う被災者は浮かばれまい。

(2011/06/11 10:22 更新)
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2011.06.11 Sat l メディアリテラシー l top
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