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http://www.at-s.com/news/detail/100035692.html

6月10日(金)(6/10 07:34)

 茶は幕末から明治、昭和にかけて重要な輸出品だった。生糸と並び、日本を代表する産物として盛んに交易が行われた。明治維新後、旧幕臣らが牧之原開拓に当たったことで茶の生産が増えだし、茶どころ静岡の名は次第に高まっていく

▼以前、清水港から輸出する茶の作業を撮った写真を見たことがある。すべて人海作戦で、色あせた風景の中にも作業員のやる気が伝わってきた。1927年(昭和2年)、静岡電気鉄道(現静岡鉄道)の遊園地開園記念ソングとして北原白秋が作詞した「ちゃっきり節」は全国に広がり、今や盆踊りなどの定番だ

▼静岡市葵区の通称茶町周辺では茶商が軒を連ねる。八十八夜を前に静岡茶市場で行われる新茶初取引はその年の相場を占う。拝見盆に盛られた新茶は一本一本が長く、細い針のように繊細だ。いいものは少しつかんでも重みがある。全国の生産者、茶商注目の初取引は熱気に包まれる

▼近年、欧米風食生活の浸透で、お茶を飲む習慣が減ったことやペットボトル飲料の台頭で、全国生産量の約4割を占める静岡茶も苦戦中だ。ただ、ここへきて健康志向の高まりに呼応し、安全・安心を売りものにお茶の輸出に力を入れようという動きも出てきた

▼欧米などのコーヒー党や紅茶党に伍[ご]して「O―CHA党」を増やそうというのだ。静岡県が旗を振ろうとしたその矢先、福島原発事故が起きた。きのう県による放射能検査結果の発表で残念だが、1カ所から国の暫定規制値を超える数値が出た

▼例年なら二茶のシーズンで茶園も茶刈り機の音が鳴り響いているだろう。しかし、今は多くが静まりかえっているのではないか。その静けさに生産者の胸中を思う。



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2011.06.10 Fri l メディアリテラシー l top
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