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http://www.kobe-np.co.jp/seihei/0004156934.shtml

正平調
2011/06/10
危険を危険と察知することは案外、難しい。安全に慣れきった現代人は、危険に直面しても大丈夫と思ってしまう。高をくくっていたら大変なことになった。誰にも一度や二度は、そんな体験があるのではないか◆異常な事態が起きているのに、平常時の感覚で対応する。そうした心の落とし穴を、災害心理学を研究する広瀬弘忠東京女子大学教授は「正常性バイアス」と呼ぶ。バイアスとは「先入観」を意味する言葉である◆福島の原発事故で大量の放射性物質が放出された。空気中だけでなく、土壌や海中でも観測されている。農作物に付着し、先日はお茶の葉から検出された。渓流を泳ぐヤマメからも見つかっている。影響は福島にとどまらず、東日本など広い範囲に及ぶ◆ヨウ素131、セシウム137、ストロンチウム90…。原発から出るこれらの物質は、自然界には存在しない。人体には未知の「人工放射性物質」だ。たとえ微量でも、体内に取り込む「内部被ばく」は危険だと警告する科学者や医師は少なくない◆政府は暫定基準値で「安全」の目安を示した。基準値を下回れば大丈夫と強調する。直ちに影響はないかもしれない。その一方で、正確なリスクの解明は今後の研究を待つしかないともいう◆安全と信じたい。誰もが安心して暮らしたい。最も危険なのは、危険を「安全」と言い換える行為である。もっと開かれた議論が要るのではないか。

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