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 草取りを一日延ばしにしているうちに、拙宅の庭はジャングルと化しつつある。じっと目を凝らせば、葉の伸びる様子が見えそうな勢いである
▼庭と違って、田や畑は一日延ばしというわけにはいかない。先日、コメを有機栽培している阿賀野市の農家と話していたら、「草との闘いですね」と日に焼けた顔で苦笑していた。秋の収穫に欠かせぬ手間とはいえ、地道な作業に頭が下がる
▼江戸時代の篤農家、二宮尊徳は「この秋は 雨か嵐か知らねども 今日のつとめの田草とるなり」と歌った。気まぐれで、ときに意地悪な自然を相手にする農業者の覚悟が伝わる。とかく先を思い煩い、足元がおろそかになりがちなわが身に喝を食らいそうだ
▼2008年7月、当時の福田康夫首相が内閣のメールマガジンでこの歌を引用し、「日本や世界の将来を見据えつつ、まずは目の前の課題に着実に取り組む」との決意を披歴した
▼しかし、時の自民党政権は、今の民主党と同様に、与野党の議席が衆参で逆転する「ねじれ国会」に苦悩していた。福田政権は行き詰まり、「田の草」も取れずに退陣に追い込まれた。在任日数は365日で、前任の安倍晋三首相より1日短い
▼菅直人首相が誕生して今日で1年である。小泉純一郎氏の後に宰相の座に就いた5人の中では安倍氏と並ぶが、秋は迎えられそうにない。毎年リーダーが代わるこの国で、私たちにできることは「今日のつとめ」を果たすことしかないのだろうか。尊徳に問うてみたいが、「その前に庭の草を取れ」と言われそうだ。
新潟日報2011年6月8日
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2011.06.08 Wed l メディアリテラシー l top
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